第16回【火災報知器(煙感知器)の点検】見えない安心を守るために
2025年6月12日
火災報知器は、火災の初期段階で「煙」を感知して、いち早く警報を鳴らす重要な設備です。ですが、いくら設置してあっても「正常に作動するかどうか」が分からなければ意味がありません。
では、なぜ点検が必要なのか?
• 長期間放置すると内部のセンサーが劣化することがあります
• 電池切れや配線トラブルで、実は鳴らない状態になっているケースも(住宅用など)
• テナントや利用者の安心・安全を守るための責任として
実際に火災が起きたとき、「鳴るはずだったのに鳴らなかった」では済まされません。
その数分が、生死や被害規模を大きく左右します。
では実際に点検って、なにをしてるの?
私たちの現場では、専用の点検器具を使って「煙を模擬的に発生」させ、感知器が正しく反応するかをひとつひとつ確認していきます。(感知器を外して行う試験もあります)
天井の高い場所も、脚立やポールを使って丁寧に対応。見落としや手抜きは絶対にしません。
最後にひとこと
火災報知器は、“あるだけ”では守れません。
“ちゃんと働いてくれる状態”でこそ、本当の意味があります。
定期的な点検で、見えない安心を。
お客様やご家族、そして地域全体の安全のために、私たちは今日も天井のその先を見つめています。
※画像は実際に点検している写真を加工してあります
